昨日届いたビッグニュース!!
ニューヨークで開催された若手バレエダンサーを対象とした国際コンクール『ユース・アメリカ・グランプリ』の9歳から11歳の「クラシック」の部門で、札幌の女の子が1位に選ばれたそうです。おめでとうございます。
私にもムスメちゃんがバレエを習ってた友人が2人いて、時々話を聞かせてもらっていました。表現力を身に着けるためにはどうしたらいいのか、バレエだけではなく感性を磨くため色々なことを体験しようとする努力や、そのモチベーションを保つための心の強さ。また繰り返すケガと戦い、本番直前までお医者さんの所に通ったり、食事制限などの現実、華やかな世界とは裏腹に本当に厳しい世界だと聞いています。小さい頃から毎日練習を怠らず、頑張る彼らを支えるご家族も私は尊敬してしまいます。
『すなはまのバレリーナ』は、ロシアから亡命してきたバレリーナのエリアナ・パヴロバが、言葉や文化の違いを超えて、鎌倉・七里ガ浜の砂浜を舞台に、日本の人々にバレエを伝えてきた実際の話をストーリー化したもの。戦争の激しい時代でも、自分の使命として踊り続け技術を伝えた女性の物語です。
そして『バレエシューズ』は1930年代のロンドンで、学者に引き取られた身寄りのない三人の赤ちゃんたちの成長物語で、血が繋がっていなくても彼女たちは自分たちを三姉妹「フォシル」と名乗り、その名を歴史に残そうと誓い合います。
どちらもバレエや演劇という芸術を、自分達の心の支えにし、自分を信じて夢に向っていく物語です。自分の生き方や将来について、漠然とでも考え始めるぐらいの年齢の子ども達にぜひ読んでもらいたい2冊です。
すなはまのバレリーナ
作: 牧阿佐美 ・川島 京子
絵: ささめや ゆき
出版社: のら書店
バレエシューズ
作:ノエル・ストレトフィールド
絵: 金子 恵
訳:朽木 祥
福音館書店