お誕生プレゼントとして。

昨日ご来店されたお客様より、
もうすぐ3歳になる女の子のお孫さんために、
1冊選んでほしいとのお声がけがありました。
そのお孫さんには、
この春小学生になったお兄ちゃんがいて、
とても仲良しのご兄妹とのこと。

ご主人(おじいちゃん)が、
お孫さん達と一緒に遊ぶとき、
まずお兄ちゃんを「捕まえた!!」と、
言って抱きしめるのですが、
そのときいつもお兄ちゃんは、
「助けて―!!」と、
妹ちゃんに声をかけるそうで、
それをうけた妹ちゃんは「えいっ!!」と、
お兄ちゃん救出のため、
おじいちゃんに戦いを挑んでいくそうです。

「いつもお兄ちゃんとしか遊んでいないから、
本当に元気が良すぎてね。
女の子らしい内容の絵本を買ってあげたら、
いつもと違う世界も楽しんでくれるかしら?」

そういいながらも、
とても優しい笑顔でお孫さんのことを話して下さいました。

そこで3才ぐらいの女の子に向けた
いくつかの絵本を用意し、
お客様に手に取ってもらい選んでいただいたのがこの絵本。

わたしのワンピース
えとぶん・にしまきかやこ
こぐま社

これは私のムスメも大好きだった絵本で、
私達親子にとっても
特別な思い出のあるおははしです。

何かを自分で作ること、
そして色々と変化していくワクワク感が、
夢ではなく消えないものであるということ。
お母さんの真似することが、
楽しくなってくるこの時期のこどもたちに、
ピッタリなおはなしではないでしょうか?

「実はお兄ちゃんにも買ってあげようと思うんです」とお声がけが。
「小学校に入学したお祝いにって、ずっと考えていたんですよ」とのこと。

そこで、
いくつかの中からお客様が選ばれた絵本は、
かこさとし氏の『からすのパンやさん』

からすのパンやさん
かこさとし作絵
偕成社

こちらは誰もが知っている名作ですね。

小学生になると文字を習い、
宿題に音読というものも入ってきます。
人前で何かを発表するときなど、
それは大切な力につながっていくと思います。

だからといって、
「字が読めるようになったから、もう自分で読みなさい」とは、
言わないであげてくださいね。
親子で絵本を読むということは、
一緒におはなしを共有する楽しみを味わうということ。

その楽しい時間がこどもたちにとって心の糧となり、その後の読書習慣へつながっていくものだと私は信じています。


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